うなぎの蒲焼 店員・天川 剛志 さん

うなぎの蒲焼は、奥が深いんですよ

うちの店は、早ければお昼頃には店を閉めるんです。ですからこの事を知らずに来店されたお客様は『このあいだも空いてなかったですよ』と、言われるんですが、休みの日はシャッターに休日の札を貼っているので休みと直ぐに分かるんです。休んでいると間違えられるのは、売り切れで店を閉めた時に来られたからだと思うんです。毎日、午前10時に店を開けても売り切れになる日は12時前には店を閉めていますから。  と天川さんは話してくれた。うなぎの蒲焼は、焼く時間が短ければ生の部分があって当然お客様に売ることができません。逆に焼きすぎると、身の水分が抜けて油っぽくて食べる事が困難になります。『早くしてよ』『もういいでしょ』と言われる事もあるのですが、ベストの状態でご提供するのでそれまで売ることはできないのです。これは理解ではなくて納得してもらわないといけません。

 

半人前は卒業しました

 

 

天川さんは、最初から販売をしていたのですか、うなぎの蒲焼を初めて8年目になる私は、今でこそココで焼いていますが、5年前までは何にも出来ずに毎日焼き場の横で目を凝らして技を盗んでいましたよ。教えてくれなかったですからここは求人誌を見ていて転職を考えていた時に出会ったとしてきたと話してくれた天川さん、元々は電化製品の販売員をしていたそうです。
前職は、全く違った仕事だったので出来るかどうか不安でしたが、不安は強い気持ちでかき消しました。自分が変わらなければ周りも変わってはくれないですよ。
早く終われば、スタッフ同士で楽しく過ごす一方で、うなぎの生態系の研究天川さんもしています。